この記事は2017.10.12に書かれたものです。
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小春日和のうららかな季節、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
まるはね、秋涼爽快を求めて福島県郡山市に1泊2日の観光旅行に行ってきたよ~。
過去のイキクルを遡ってみると、東北だと宮城県についで福島県が一番いろんな場所を紹介していたんだけど、そういや郡山市って誰もが知ってる都市なのに、まだ行ってなかったなって思ってね。
まるのインスタグラムでもたくさん紹介したけど、今週のイキクルはまた違う写真も載せるから、旅の参考にしてみてね!
目次
まずは郡山駅前で開催されている日本遺産写真展を訪問
おお~、ここが郡山駅かあ!
まるたちは車に3時間ぐらい乗って来たけど、東京駅から新幹線やまびこだと1時間18分で着いちゃうという身近な場所だったんだねえ。
駅前にどどーんと構える球体はなに?
あれね、日本一高い場所にあるプラネタリウムらしいよ!
かっこいいよね〜。
しかもここのキャラクターをデザインしたのがパパが尊敬する松本零士先生なんだって!

郡山すげーじゃん!
いつか行くから待っててね〜。
でもって、郡山駅前には20フィート(約6メートル)コンテナが4台設置されていて、そこで日本遺産が見れる写真展が開催されていたんだ。
パパはけっこう遺産好きだからねえ、こういうの興味津々なんだよね。
てかさ、世界遺産はよく聞くと思うけど、日本遺産って何か知ってる?
地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものなんだって。
「お話」が遺産となるなんて、なんかびっくりだよね!
2016年4月25日に日本遺産の認定を受けたそのストーリーの名称は、「未来を拓いた「一本の水路」~大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代~」っていうんだ。
大久保利通くんのすごいところはね、武士の救済と新産業による近代化を進めるために、郡山から西の天空にある猪苗代湖より水を引くという「安積(あさか)開拓・安積疏水(あさかそすい)開さく事業」で並々ならぬ地域の発展を実現させたことなんだ!
猪苗代湖から水路を引くっつったって、でっかい奥羽山脈を突き抜けなきゃいけないからねえ。
この「一本の水路」で食文化を一層豊かにし、さらには水力発電による紡績等の新たな産業の発展をもたらしたっていうから、パイオニア人間好きのパパなんかすごく興奮しちゃってたよ~。ウケるね!
ってことでね、特に目的を決めてたわけではなかった今回の旅は、この日本遺産のストーリーを巡りつつ、郡山市の地元の食材やソウルフードを食する旅に決まったYO!
麓山(はやま)公園でお散歩~
ここは郡山駅から1kmちょっとのところにあって、全体的に松の木がいっぱいある庭園風の大きな公園なんだ~。まるでぶらり満喫、街なか散歩って気分だねえ。
弁天池には鴨さんもいて、いい公園だな~って思って調べたら、日本の歴史公園100選に選定されてたよ~やっぱりね~!
ここにある麓山の滝は、明治15年に完成した安積疎水を記念して造られたんだけど、高さが8メートルもあるんだって。
静かな公園の中に流れ落ちる水の音が響いて、心が癒されて気持ちが落ち着くなあ~。
これは、均等に20分割される分水をイメージしたオブジェだよ。これが水源となって、東へ伸びた水路を通り、麓山の滝へ向かうってわけ。
疏水の終点がこの麓山公園で、そしてこの麓山の滝がその目印で、きっとすごくここは大切な場所なんだなあって、まるしみじみ感じたんだ
21世紀記念公園の「オレンジペコ」でおいしいランチ
そういやもうお昼どきになったし、お腹も減ったから「ご飯ご飯」って思ったら、ちょうどいいところにシャレオツなカフェ発見!
麓山公園のすぐ隣にあるのが「21世紀記念公園(麓山の杜)」で、ここにあるオレンジペコのテラスはわんこOKなんだって☆
わんこ用メニューがあって、まるは「手作りミートボール豆乳スープ 3個入り」にしたよ~。
なにこれ、すごいおいしい~! 初めての味でもえるわ~。
お水もすぐに持ってきてくれたし、すっごくわんこウェルカムで嬉しかった~。わんがと~!
柏屋開成店で薄皮饅頭作りに挑戦!
お腹もいっぱいになったし、また次の安積開拓巡りに出発して、めざすは開成山公園だったんだけど、その目の前に「柏屋」さんの看板発見!
郡山といえば、ままどおるが有名だけど、ここの薄皮饅頭もチョー有名なの知ってる?
まるたちまだ食べたことなかったから、一度入ってみることにしたんだ~。
車を停めるときに気づいたんだけど、お店の裏側になにやら神社があるんだよね。
この神社、「菓祖神 萬寿神社(かそしんまんじゅうじんじゃ)」って言うんだけど、饅頭(まんじゅう)にも通じることから命名されたもので、萬(よろず)の寿(ことぶき)の意味を持ち、縁結びの神様として親しまれている神社なんだって!
お饅頭のルーツは中国なんだけど、室町時代に中国の林浄因(りんじょういん)が日本に伝え、奈良にある漢國(かんごう)神社内の林神社(りんじんじゃ)に林浄因くんが祀られているんだって。
で、この林神社を日本で唯一ご分社してもらったのが「萬寿神社」ってわけなんだけど、お饅頭の世界にもこういうのあるってすごくない? びっくりー!
さっそくまるも絵馬にお願い事パパに書いてもらお~っと! パパ、こう書いてよ、ごにょごにょごにょ……。
ママ、まだ見ちゃだめだよ!
じゃーん! 書けた~! まるも食べたい! 食べたい!
う、うーん、その絵がまるかどうかはさておき、さっそく絵馬を掛けて招福してして!
うんうん、いいかんじだね!
これで食べられるようになるといいないいな!
この「願掛け萬寿石」でっかいね!自然石で20トンもあるんだって!
お? パパが願いを叶えてあげるから、ここでいい子で待ってなって言うの。
パパがまるのために何をやってくれていたかというとね、なんと薄皮饅頭作り体験やってたー!
おお~、若くてかわいい女子とやってたんだね。だから謎のスキルを発揮したんだね!
薄皮職人さんに筋がいいって褒めてもらったみたいなんだけど、じっくりみっちり1年は修行して、その後10年頑張ってやっと、職人の肩書がもらえるようになるんだって!
やっぱり職人の道は一日やそこらじゃあ無理だよね! 薄皮職人かっこいいな~!
なんとかできた薄皮饅頭を並べてふかしてもらうの。
出来上がりまでのもろもろの工程で40分ぐらいだよ~。早く食べたい! 食べたい!
やっぱりめっちゃおいしい! まる皮だけだからよく味がわかるけど、この茶色いのは黒砂糖だね! あれ? 黒蜜かな! ね、そうでしょう?
職人さんのご厚意で、まるは皮だけ饅頭だったんだけど、それだけでもうれしいのに、こーんなにでっかい、厚皮饅頭まで作ってくれたの! ちょーうれしい!
ここは日本三大まんじゅうの一つらしいんだけど、まるに言わせれば、三大というよりも、お饅頭の中のお饅頭、キングオブ定番のお饅頭と言っても過言ではないね。
だってさ、日本全国の温泉饅頭の原型とも言われているのがこの薄皮饅頭なんだよ!
表玄関のところにあるこの「青い窓」は、子どもたちの詩集をあつめて展示したり、タジオ番組で放送したり、「子供の夢の青い窓」を発行したりしてるんだって。
今月のテーマは、たまたま偶然なんだけど、「しばいぬ」だって!
なんだかすごく縁を感じてうれしいな!いろいろ教えてくれて、とても親切にしてくれた柏屋さんの企画部部長の国分さんと記念撮影させてもらっちゃった!
なかなかの男前だねえ! やさしくしてくれて、ほんとにわんがと~!
みんなもまるの絵馬を探しつつ、薄皮饅頭作りの体験しておいでよね~。
郡山市のブランド野菜とうねめ牛でBBQ!いえーい!
郡山観光一日目の夜はね、東北自動車道の郡山南インターで降りたところに「のんびり温泉ここから3キロ」って看板が出てる、バーベキューテラスが併設されているお宿だよ!
せっかくだから地元のお野菜とお肉を買おうってマルシェに行ったらね、思いがけず出会った郡山ブランドに感動したんだ。
この3つは、この時期食べるのにちょうどおいしい旬のものだったの。
郡山ブランド野菜は、「そこの土地で作って収穫した野菜」っていう単純なものではなくて、毎年200~300種の中から、栄養価や土地の気候や栽培方法を研究し、郡山の土地にあったものを目利きによって毎年1種ずつ選んでいるんだって。
この郡山ブランド野菜の選定が始まったのが2003年だから、まだ13種類なんだけど、この開拓していく精神って、まさに郡山の“フロンティアスピリッツ”にぴったりだよねえ!
猪苗代湖からお水を引いて、肥沃な田畑ができて、その先人の開拓に感謝しつつ、新品種の開発を行っていくスタンスってわけなんだね! かっこいい!
さてさて、まるにとってバーベキューといえばお肉! お肉も郡山市のブランド牛「うねめ牛」だよ~。
お肉ってなんでもおいしいって思ってたけど、オレイン酸が豊富とか、そういうの今までぜんぜん考えてなかったなー。
食べるものが自分の血となり肉となるんだから、ちゃんと栄養価のあるものがいいよね。
見よ!この「采女(うねめ)」が羽衣を羽織るようなイメージの、繊細で優雅な肉質、脂質、そして、まるの真剣な顔を!
ふむふむ、なんと口当たりがやわらかく、繊細な味わい!
ママ、おかわりお願いしますね~。ふむふむ、霜降部分はしつこさがなく、甘みに優れた肉質!
ママ、もっかいおかわりお願いしますね~。ふむふむ、赤身のモモ肉は、しっかりとした食感を残す牛肉本来の味わい!
こんなかんじで、まる、おかわり4回したんだ~☆
パパやママは野菜もおいしいおいしいって食べてたよ~。野菜本来の味がして、バーベキューソースをかけるのがもったいないからって、焼くだけでそのまま食べてたよ。
ここでまじめなお話をするとさ、うねめ牛は福島県による放射性物質検査で全頭検査していて、安全性は保証されているんだけど、いまもなお、風評被害を受けてるんだって。
それでも、出張マルシェでそのおいしさと安全性を広める努力を惜しまず、そのかいあって急速に増えている消費者からの「おいしかったあ!」の声を励みに、おいしい野菜、おいしいお肉作りへの情熱を失わずに頑張っているんだ。
来て、触れて、味わって思ったけど、福島県郡山市は奥羽山脈、阿武隈山系に囲まれた安積平野の肥沃な粘土質土壌があって、さらに、磐梯山のふもとに位置する東北最大の湖「猪苗代湖」の清らかな水が豊かな農産物を生み出しているんだね。
ふ~……。なんだかお昼ごはんからずっと、観光ってよりは食べてばっかで眠くなってきちゃった……。
でも明日もまたおいしいの食べようね!
郡山観光2日目は青松浜(せいしょうがはま)でクリームボックスを堪能!
ここの青松浜は、郡山市の西部に位置していて、猪苗代湖の南側にある、とってものどかな浜だよ~。
いや~みんなローカルフードの情報提供わんがと~!
マニアック過ぎてわかんないのもあったけど、いっちゃん王道で手に入りやすかったクリームボックスと酪王カフェオレにしたよ~。パパ早くあけてあけて!
早く出して出して!
ほっほ~ですね、早くちょうだい! ちょうだい!
も~! 早く早く!
きゃー! めっちゃおいしい~い! もっとこう、ザラメの砂糖クリームが乗っかってる重めのやつかなって思ってたけど、なめらかなでさわやかなクリーなんだねえ~。
これはかる~く焼いて焦げ目をつけて食べるのもおいしいっていう情報を入手したから、一個は大事に持って帰ろうね、パパ全部食べちゃだめだよ!
ほう~、あれが磐梯山なんだねえ~。そういやここって猪苗代湖っていう湖のはずなんだけど、今日は風がきついからか、やたら海みたいな波が押しては返すねえ。
じゃあ朝ごはんも食べたし、ここでも地質調査はじめっか!
ふむふむ、なかなかずっしりとくるパンチの効いた砂だねえ。
あ、そうそう、せっかく猪苗代湖に来たから、観光目的となった安積開拓巡りに戻ってさ、安積疎水の母なる水の源泉をぐる~とまわろっか!
猪苗代湖で遊覧船はくちょう丸にてクルージング体験
猪苗代湖は、四季折々に移り変わる磐梯山の雄姿をくっきりと湖面に映し、別名「天鏡湖」って呼ばれているはずなんだけど、今日はやっぱり強風な上、めちゃんこ寒い日になっちゃったねえ。
でもただ曇っているって言うよりは、なんか薄紫というか、水墨画みたいですごく雰囲気あるよね~。まる、こういのも嫌いやないで。
磐梯観光船は、わんこが客室に入るにはバッグインとかバギーが必要なんだけど、デッキはそのままでいいんだって~。うれしいね!
お! パパ、動き始めたよ!
ちょっと晴れ間が出てきたから、お外に出て風のにおいを感じたいな!
ふむふむ、あれが猪苗代湖にあるただ一つの「翁島(おきなじま)」なんだね。
約35分のクルーズだったけど、客室内で「足長手長」の昔話も聞けたし、なかなか有意義なアトラクションだったよ~。
ここからは郡山市の都市部ではなく、畑がある景色を探しに行ってみようっか~。
同じ郡山市とは思えないぐらい、急に一面畑の景色が続くんだよね。
パパは写真撮るからここで待っててって言うんだけど、こんな気持ちいいところ待ってなんかいられないよ!
えへへ~来ちゃった!
いいかんじでお米が育っているけど、そういや郡山産のブランド米「あさか舞」も有名なんだってね~。
こういう豊かな実りを見ていると、またふと、安積開拓の話を思い出すのさ。
この安積の大地は、侍、商人、農民などすべての先人たちの想いが結実し、夢見た実りの大地へと生まれ変わっていった。
そして現在もなお、その思いを引き継ぎ、これからも一生懸命丁寧に大事に生きていく。
明治初期の日本の大転換期に、武士が刀を鍬に持ち替え、切り拓いたこの安積の大地と猪苗代湖からの恵みのお水で満たされた肥沃な大地で育ったんだもん、おいしくないわけないね。
みんなも食べる機会を待ってないで、是非とも積極的に味わってみたほうがいいよ!
一つの都市をゆっくり観光できて、本当に有意義だったなあ。
でもまだ行ってみたい場所があるから、また来るね!
最後に……おまけ
↑福島放送に取材された様子だよ〜。
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